こんにちは。作品が思うように売れない時期は、画家やアーティストなら誰しも通る道だと私も痛感しています。でも、「売れないから自分の絵に価値がない」と決めつけるのは、少し早いかもしれません。値段設定が原因なのか、展示の仕方や場所が合っていないのか、あるいは単純にあなたの作品を見てもらう機会が少なすぎるのか──問題は意外なところに潜んでいることがあります。
私自身、初めの頃は「作品数を増やそう」とひたすら描いていました。すると、その中の一部が何かのきっかけで注目を集めたり、新しい依頼につながったりするケースが出てきたんです。やはり量をこなせば表現力が磨かれるし、どこで誰の目に留まるかはわからないものだと実感しました。それまでは、値段を大幅に上げ下げして失敗したり、ギャラリーに置いたまま全然売れなかったりと苦しい時期もありましたが、別の仕事で最低限の生活費をまかないつつ活動を続けることで精神的な余裕を保てた気がします。
「売れない時期=価値がない」というわけではなく、たまたまタイミングやチャンネルが合っていない場合も多いのではないでしょうか。もっと言えば、SNSの使い方を少し変えるだけでファンが増えたり、違う地域のイベントに参加してみたら思わぬ手応えが得られるかもしれません。個人的には、一発逆転を狙うより、地道に作品数を増やし、ファンとのコミュニケーションを大切にして、さまざまな場で展示するほうが確実に道が開けると感じます。何より続けているうちに、「なぜ今まで売れなかったのか」がはっきり見えてくる瞬間があるんですよね。
だから、売れない時期は辛いけれど、その時期があるからこそ分析や工夫が深まるのだとも思います。いつどこで転機が訪れるかはわかりませんし、やめてしまったらそのチャンスは回ってこない。もし苦しい最中でも「やっぱり描きたい」という気持ちが少しでもあるなら、思い切り描いてみたり、値段を再考したり、別の収入源と両立してみたりと、やれることを試してみてください。地道な積み重ねの先に、予想外の出会いと可能性がきっとあるはずです。
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