どんなに下手でも、描き続ければ必ず上達する理由 | 寺野彬秀

 こんにちは。どんなに自分の絵が下手だと感じていても、描き続けていれば必ず上達すると私は思っています。最初は線が歪んでいても、色塗りがへたくそでも、とりあえず量をこなすうちに描く感覚が自然と身についてくるし、拙いからこそ生まれる独特の味わいや個性もあるものです。ほかの人と比較しすぎて落ち込むより、「この部分は自分も真似してみよう」と前向きに吸収したほうが、ずっと学びが多いと感じます。ときには開き直って「下手でもいいや」と描き続けると、逆に大胆な実験ができたりして新たな表現を発見することもあるし、学ぶ意欲を持って基礎をコツコツ積み上げていけば、最初の頃は描けなかったテーマやモチーフにもいつの間にか手が届くようになります。何十枚、何百枚と描いているうちに、自分はこういうスタイルやモチーフが好きなのだとわかってきて、それこそが作品の個性や魅力に繋がるのではないでしょうか。失敗は失敗で終わらせず次の一枚に活かすうちに、少しずつ線や構図が安定していくし、続けていれば必ず描ける世界が広がっていくのを実感するはずです。私も最初から絵が上手かったわけではなく、試行錯誤の末にここまで来られたと確信しているので、もしあなたが「自分は下手だから」と悩んでいるなら、ぜひそのままでも筆を握り続けてほしいと思います。続けた人だけが見られる景色は、想像以上に色鮮やかでわくわくするものですよ。

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